日産キックス(NISSAN KICKS)に乗り換えるキッカケ その2

自動車技術

前回、e-POWERの満足点と不満点を並べて、満足点が高かったことから選んだワケです。

日産キックスはノート、セレナに続き、制御が改良された3代目e-POWERになります。

日産キックスの満足ポイントと不満ポイント

日産ノートe-POWERから日産キックスに乗り換える判断材料となった、個人的な満足ポイントと不満ポイントを上位から順に述べてみます。

なお、前提として、実車は隅々まで見てまわり、ディーラーで何度か試乗しています。

キックスの満足ポイント

車両のサイズ(寸法)と最小回転半径

自宅付近の道路環境は、5ナンバーサイズ同士のすれ違いも困難な狭い道が多いです。

ホンダフィットや日産ノートのサイズとあまり変わらない「コンパクト」は必須条件でした。

私が乗り継いだ車のサイズ比較(単位はmm)
ホンダフィット(DBA-GD1)  全長 3850 × 全幅 1675 × 全高 1525 ←この時は立体駐車場だったので全高が特に重要でした。

日産ノートe-POWER(DAA-HE12) 全長 4100 × 全幅 1695 × 全高 1520

日産キックス(6AA-P15) 全長 4290 × 全幅 1760 × 全高 1610

こうやって並べてみると少しずつ大きくなっているような…

キックスはノートよりも一回り大きくなり、3ナンバーサイズとなりましたが、最小回転半径がノートe-POWERよりも0.1mだけ良くなっています。(ガソリン車のノートはもっと小さいようです。)

これは車両サイズにそこまで差がなければ、狭い駐車場に入れるときに切り返しを少なくできて大きなアドバンテージとなります。

車両サイズを気にせずに買えるのであれば、本当はもう少し大きめのサイズにしたいのですが。

※ハイブリッド車の最小回転半径についての参考情報
ハイブリッド車は一般的にインバータや電動機など搭載する機器がエンジン車よりも多くなることから、エンジンルームが窮屈になります。

そのため、ホイールハウスのクリアランスが少なくなり、最小回転半径はガソリン車より悪くなる傾向にあるようです。

発電用エンジンの低騒音化

キックスのアピールポイントでもありますね。

発電用エンジンの稼働タイミングの調整と車体の静音対策によって、気になっていた低速度域の騒音は改善されています。

特に車内は顕著ですが、車外に漏れる騒音もしっかりと低減されていて気にならなくなっています。

ノートe-POWERのエンジンルーム
キックスのエンジンルーム

サイドエアバッグの標準装備

私の場合、子供はいないので妻と2人で乗車することが多いです。

次に車を乗り換えるときがあるならば、側面からの衝突や横転事故に備え、サイドエアバッグをオプションで付けようと考えていました。

キックスはサイドエアバッグに加えて、ニーエアバッグが標準で装備されていましたのでオプションで付ける必要は無くなりました。

ドラレコ映像などを見ていると、何が起こるか分からない、自分の運転操作だけでは事故を避けきれないと強く思います。

エクステリア・エアロデザイン

デザインの感性は人それぞれ違います。個人的にはキックスのデザインは、オプションのエアロパーツを付けると結構良いかなと感じました。

購入した車両は、内装がモノトーンのブラック、外装にブリリアントパールホワイト、ブラックスタイルパッケージとルーフスポイラーを付けています。

購入金額は上がり凄く悩みましたけど、エアロパーツはおすすめです。

画像引用元:日産自動車(http://www2.nissan.co.jp/SP/KICKS/SIMULATION/index.html

トランクルーム(荷室)の広さ

普段使いをしているノートでは、買い物かごを奥に2つ並べて積み込めませんが、キックスでは余裕です。

微妙なポイントですが、今後の使い勝手に関わってくると思っています。

電動パーキングブレーキの装備

電動パーキングブレーキを使ったことが無く、初めて使用しました。無くてもいいけど、付いていれば、ストップ&ゴーの街乗りでは便利です。

しかし、便利なものを使うともう戻れなくなりそうですね。

電動パーキングブレーキ

キックスの不満ポイント

インテリア(内装)・後席室内灯の質感

前席の室内灯のデザインは悪くないのですが、後席の室内灯が電球で外観も安っぽいです。

ノートと同じものなのでしょうか。前席と同じようにもう少しデザインを考えてほしかったです。

前席アームレストの位置

アームレストの位置が後ろ寄りで使いにくいところがあります。

もう少し前方に出すか、全長を伸ばすことはできたはずです。

ドアミラーウインカーの明るさ

日中帯に試乗した時に外から確認したのですが、ドアミラーウインカーの点滅があまり目立ちません。

シーケンシャルウインカーは分かり辛いため、好きではありませんのでそこは良かったのですが、明るさはしっかりと出して欲しいです。

カーナビの位置

ネット上のコメントでも多く見られますが、カーナビの位置は高い方が視線移動が少なく安全です。プラットフォームの古さが影響しているのでしょうか。

まとめ

以上のように不満ポイントもありますが、個人的に満足ポイントがそれを上回ることからキックスに乗り換えることにしました。

今回、プロパイロットの標準搭載に触れませんでしたが、大きなアピールポイントになっています。

私の場合、既にノートe-POWERに搭載されているICC(インテリジェントクルーズコントロール)で長距離走行は十分と思っているため、個人的な満足ポイントには含めていません。

しかし、ワンペダルと同じようにしばらく使ってみれば評価も変わるかもしれませんね。

日産キックスが購入の候補に入っている方は、絶対に試乗して見ることをおすすめします。

e-POWERの乗り味やワンペダルは、合う人と会わない人の2パターンに分かれるのではないでしょうか。

生産工場が国内ではなくタイ王国であったり、大幅な赤字を出している日産というブランド、不満ポイントに書いた部分など、マイナス部分を理解した上で、私はe-POWERの走行フィーリングやエクステリアデザインを気に入ってキックスを購入しています。

参考になったでしょうか。

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